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第49話「仲間たちと共に」

last update Date de publication: 2025-11-25 17:01:21
 セリュオスは剣を握る手に力を込めて、二つの影と距離を詰めた。

 俊敏な動きを見せるミュリナの影が宙を切り裂き、赤黒い炎を宿したアベリオンの影も同時に迫る。

「《ルクス・クトゥム》!」

 何とか使い慣れた勇者の盾を出現させて、セリュオスはその攻撃を受け止めるが、どちらも恐ろしく強大な力だった。

 よくよく考えれば、ただ彼らの力を使おうとしただけで、制御できるわけがなかったのだ。

 ミュリナの影が素早く動き回り、セリュオスに隙を与えてくれない。

 影の鎖が空間を引き裂くように振るわれ、セリュオスはそれを躱かわすために後方に跳ねる。

 しかし、跳ねた先にはアベリオンの赤黒く燃える槍が立ちはだかった。

 赤黒い炎は熱を帯びているわけではないのに、身体の奥まで圧迫されるような恐怖を感じさせる。

「ぅぐっ……!」

 セリュオスは身を翻し、剣で鎖を斬ろうとするが、ミュリナの影は風のように素早く、攻撃を寄せ付けない。

 どの角度から攻め込んでも、影は微妙にずれ、剣はただ空を切るばかりだ。

 さらに、アベリオンの影が、槍に炎を纏まとわせながら押し寄せて来る。
白浪まだら

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  • 時空勇者 〜過去に遡ったら宿敵の魔王と旅立つことになりました〜   第91話「魔王領とを繋ぐ跳ね橋」

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  • 時空勇者 〜過去に遡ったら宿敵の魔王と旅立つことになりました〜   第5話「二人旅」

     森の奥は昼にも関わらず暗く、頭上の枝葉が厚く茂っていた。  陽光はほとんど遮られ、差し込むわずかな光の筋が、細かな塵や羽虫を煌かせている。  鳥のさえずりも少なく、代わりに湿った土を踏む二人の足音と、絶え間なく続く口論がやけに響いていた。「だから言ったでしょう! あの川は東に曲がり始めていたって!」 「いいや、あれは確かに北の方向に伸びていたね。太陽の位置を見れば、簡単にわかるだろ」 「あなたの感覚ほど信用ならないものはないわ! 気まぐれな森は私たちを騙すことだってあるのよ!」 二人は言い合いをしながらも、その歩みを止めることはしない。

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